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宮本大地 -中空散歩-


個展の告知です。

来月の6月12日より京都のBAMIgalleryにて個展を開催させていただきます。 



今回の個展の制作に入るに当たって改めて自分の制作について考える時間を作りました。

と、いうのも宮本大地という者がこれまで何を描いてきたのか、これから何が描けるのかということが少し分からなくなっている様に感じたからです。

今の作品の形態を取り組み出したのは今から約5年前です。
BAMIgalleryでの初めての個展「ヒミツ基地ノヒミツ」に向けて、子供の頃の感覚を頼りに身の回りにある物に小さな世界を描き込む作品を描き出しました。

そこから自分の手の動くままに制作を続け5年、車のボンネットを描いた作品やロボットの旅を描いた作品、浮島を描いた作品など、様々な形に派生しながら作品を描いてきました。

沢山の作品を描くにつれて、一体どれが宮本大地の作品たらしめる物なのかと自分の作品に疑問を持ちはじめる様になりました。

自分の描う様々な作品が一堂に並んだ時、手の動くまま、思い付くまま制作を進めた作品達は一人の人間が描いたはずなのにバラバラに見えてしまったのです。



そしてそこで改めて自分の作品が何を元に生まれて、何を描いていきたいのかを考える事にしました。

そうすると、やはりこの作風に取り組みだした最初の子供の頃の感覚が一番大きな要素として自分を制作に動かしていることに改めて気付きました。

ではなぜ子供の頃の感覚が大きな要素としてあるのか、
もう少し自分を探ってみると自身が時代に置いていかれている感覚があり、変化していく事への恐怖を持っている事が分かってきました。
沢山のものが溢れ世界が広がり続ける中で自分の世界だけは小さいままではないか

それゆえに子供の頃の感覚にすがっている様に感じたのです。


それだけではないまだ自分でも分かっていない自分があるとは思いますが、
その自分の今の制作の動力となる部分を改めて感じた今、自分に何が作れるのか、
どういった作品を描いていくのか、に挑戦したのが今回の個展となります。


子供の頃の感覚が大きい要素であろうが、今の自分が過ごしている時間は現在のこの時間でしかなく、その感覚の間に生まれるものを作品として形に出来ればなと思います。


まだ自分でも整理しきれてない部分も多く、長々と訳のわからぬ事を書いてしまいましたが、
なにか新しい作品へのきっかけとなると個展に出来ればと思っています。



まだまだ世の中が慌ただしい時期ですが、是非ともお越しください。



以下展覧会詳細↓↓----------------------------


宮本大地 -中空散歩-
2020.06.12 (金) ~ 2020.06.21 (日)

BAMI gallery
〒600-8824
京都市下京区二人司町21番地
TEL.075-754-8154 FAX.075-754-8154


OPEN 12:00~18:00
期間中無休
※最終日午後4時閉廊


ここは中空の世界。 様々な物が繋がって重なって成り立っている。膨らみ続ける世界をただただ軽やかに散歩していたい。




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