宋 知宣 展 -透ける陶 土紐の空間- INAXギャラリー ガレリアセラミカ
2010.03.05 (fri) - 2010.04.01 (thu)
at INAXギャラリー ガレリアセラミカ
http://www.inax.co.jp/gallery/ceramic/detail/d_001564.html

〒104-0031
東京都中央区京橋 3-6-18 INAX:GINZA 2F
■ 休館日
日祝日
■ 開館時間
10:00~18:00
■ 観覧料
無料
アーティスト・トーク 3月5日(金)18:30~19:00

紐状の陶でぐるぐると包まれた、くしゃりとゆがんだフォルムをもつグレーのオブジェ。紐と紐のすきまからは、中が空っぽに透けて見えて、秋の朽ちはじめた落ち葉で包んだ不思議な動物の巣のようにも思えてきます。 竹でつくったかごや、カルシウムがなくなって透いてきた骨なども連想させる作品「Untitled」は、そのとおり、名前がないことで観るものの自由な想像力にゆだねられています。 制作方法は、ビニールのビーチボールに紐を巻きつけ、泥しょうをつけて高温で焼成してつくります。焼け残ったかたちは、もともと丸かったものが土の重みで崩れた偶然によるものです。 韓国のソウルで生まれた宋知宣は、2005年に来日し、現在は京都市立芸術大学で制作を続けています。幼いころから美術の才能を認められていましたが、絵を描くよりも何かつくることをやりたいと強く思うようになり、陶芸を選びました。クリスチャンであることから生じた、土からはじまり土へかえるのだという特別な感情も創造の背景にあるといいます。 日本に来てからは、やきものの持つ、重くて硬いイメージを変えたいと、発泡スチロールや新聞紙、石炭、木、糸など日常にあるさまざまな素材を窯に入れて作品をつくってきました。もとの素材が消え去ったときに残った土は、軽やかに、思いがけない表情を見せています。 東京では初の個展となります。ぜひ会場でご覧ください。

京都市立芸術大学 第20回留学生展
2009.12.01 (tue) - 2009.12.07 (mon)
at 京都芸術センター
http://www.kac.or.jp

場所:京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
   京都芸術センター ギャラリー北・南
open:10:00~close:20:00


宋知宣 solo exhibition
土の雨
2009.11.02 (mon) - 2009.11.30 (mon)
at BAMI gallery

gallery close 11/7・8・14・15・22・28・29
open 11:00~18:00

人間の生と死、出現し消滅する時間の狭間に存在する人間の日常。日常は人間個人とは別の時間軸を辿り消滅することはない。悠久の時間軸を辿る日常の中に存在する固体を通じて、その中に内在する思い出とイメージを陶磁造形で表現する。それは実際目に見えるものではなく、できる限り自然に自分の内側からでてくる目に見えない何物かのイメージを探りながら、固定観念にとらわれない自由な発想と想像を喚起し得る表現方法を追い求めています。(宋知宣:ソン・ジ・ソン) 宋知宣:ソン・ジ・ソンは1978年韓国ソウルに生まれ、2005年来日し現在京都市立芸術大学修士課程にて陶芸を専攻しております。今展は現在彼女が精力的に研究している、陶磁器がもっている硬くて重いという固定観念・イメージを覆す作品を“土の雨”というテーマに沿って展観しております。雨という自然界の茫漠とした光景を陶磁器で再現する、そこには土を構成要素とする陶磁器が本来持たされていなかった意味を新たに現出させ、固定的には捉えられない、そして所有できない日常の光景を具体的儚さとして表現する面白さが内在しております。(Program director 上山潤)