RECENT POSTS
釜くんとの出会い
釜くんと最初に出会ったのは



まだCOMBINEもBAMIgalleryも形になってない



昨年の初秋?秋?、、、確かその時分だった。



しかし、実は彼の絵を私が最初に目撃したのは



もっと前の春頃であった。。



今から2年弱程前の話である。。



その当時、ある作家のプロジェクトに参加していた
私は、その仕事に対して僅かではあるがほんの少し
疑問を感じ始めていた。。




その当時やっている事に対する疑問というより、その
プロジェクトが進行し、フェーズフェーズで成果を
上げていくその先に、自分の仕事としてなにが出来る
のだろうか?自分らしい仕事なのか?という事に対す
る気持ちの行き詰まりを少し感じ始めていた。




そんな事を悶々と抱えていたその当時



何かの突破を求めて?なのか・・・・
新しい何かを求めてなのか?・・・




漠然といろいろな資料やネットを覗いていた。



そんなある日、ネットの画面に釘付けになった。



その絵こそが




釜君の”いろいろなキャビネット”という作品で
ターナーのアクリル大賞展で入賞していた作品だ
った。




こ、これは・・・・




特別斬新な感覚を持った訳ではないが、、、、
強烈に引きつけるものがあり、私の網膜以外の
何かを鷲づかみしたのであった。




名前を見ると




釜匠・・・




なっ、、なんと奇っ怪な名前・・



早速連絡しようと思い



この釜匠という名前を入れて検索したが


出てくるのは




深川の”かまめし屋”で同名の



かましょう・・・・



とにかく、上から下まで”かましょう”



オンパレード。。。



いくら探してもヒットすることはなかった



諦めた訳ではないが、そのうちということで



置いておいたのと同時に進行しているプロジェクト
が大きな段階を迎え、そちらの方がかなり忙しくなって




いつしか、、、後回しとなってしまった。。。



しかし、その後、プロジェクトはモノの見事に崩壊。。
瓦解の原因は様々あったが、そんなことをいつまでも
考えるよりも、この先をどうするか自分と向き合った
とき、以前から漠然と考えていた自分らしい仕事を形
にしてみようと思い立った。



それこそが、COMBINEでありBAMIgalleryであった。。




構想段階から具体化へ



その中で



今度こそは絶対”彼”



釜匠と接触しようと心に決め



再度彼の連絡先を探した。。。




実は、以前も真剣に探せばつかみ所はあった。
しかし、どこか真剣さが足りないというのか
なにかから逃げるような心持ちの中でただ
漠然としていた・・・というのが真相だった
のじゃないかなぁ?と改めてその当時の不甲斐
ない自分に気づかされた。



しかし今回は、どうしても彼と会いたかった。



探せば彼は京都精華大学出身、ターナー賞
Yという街の公募展にも出品、等々・・


とにかく一つ一つ当たった。



京都精華大学の学生課?だったかに連絡先を
問い合わせ、、、



ターナーにも同様の問い合わせ



Yという街の公募展は主催していた行政の役場
まで電話したが・・・




個人情報の問題がありお教えできませんと
いう公務員にありがちな横柄な対応に”ムかっ”
として、、つい言葉を荒げた!!



「公募して、そこに若い人が応募するというのは
少しでも世に出たいという気持ちがあるからであって
その気持ちがあるから公募も成立するんじゃないん
ですか?
私は氏素性も全て述べている訳で、なにも直接的な
連絡先を求めているわけではないじゃないですか?
仲介していただけないか?とその一助をお願いして
いるのに、、なぜそれが出来ないんですか?これで
彼のチャンスが一つ消えるかもしれませんよ!
貴方のせいで!!」



と、、かなり激しく突き詰めたが・・・



電話で対応していた人が上役と変わり



答えた言葉が




「前例がありません・・」




という一言だけだった。。。



とにかく昨今の個人情報保護という法令が
大きな壁を作り立ちはだかってきたのである。。


しかし、、



諦めず、そのほかネットを探すと



数年前に京都精華大学の同級生でグループ展
を行っており、その中の一人がその模様をブログ
で伝えていた。



そのブログのコメント欄だったかメール欄だったか
とにかく事情を書き送信した。。。。。



しばらくしてだが



ブログを含め問い合わせしていた数カ所から



釜君に連絡が入った模様で



それを知った彼が慌てて私の所に連絡してきて
くれたのであった。。。。



最初に彼と電話で話した時、、、、




きたぁ--------------------------------!!!!!




と小躍りして喜んだのを覚えている。。




電話では伝えられないことばかりだから
一度会いたいんだけど・・・・・と問うと




今日行きます!



という”意気に感じる”力強い返事。



しかし、仕事が終わってからなので



晩の8時くらいになってしまいますが・・・・



と、、、申し訳なさそうに。。。




こっちとしては何の問題もないから待っていると
伝えた!!




大阪での仕事を終えて、一旦自宅に帰ってから
慌ててバイクにまたがり彼は駆けつけてくれた!




初めて見た彼の印象は・・・



若い、、、とにかく若い。。。



正直、、ここまで若い作家と今まで仕事はしたことが
ない。。。少し不安もあった・・・



そして



晩の8時から深夜に差し掛かろうとする12時近くま
で彼と話をした。。



彼も私も、、いろんな話をした。。




これが彼、釜君と私の最初の出会いだった。。





あの晩から



一年が・・




走り始めてまだトラックの一周目程度
かもしれないが・・・・




彼との一年が




今、猛烈に通り過ぎようとしている。。。。

▲TOP