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木守
ちょっと前の事




休みの日珍しく早起きした。。



理由は単純。




前の晩、早い時間から飲み、
酔って居間で横になりそのまま朝まで
寝てしまったのだ。。。




午前6時。。



歩こう。。


暫く休んでいた。



外に出るとヒヤッとした。



次の瞬間、普段嗅いだことのない匂いが
体を突き抜けた。。




“雨の匂い”



雨上がりだった。。



“今日は1日中雨か?
この瞬間だけ休んでいるようで、雨の吐息
のような匂いだった。。




日本語は本当に豊だ。



木々の囁き。。風に誘われて。。



雨の匂いと自分で表現して感じる。。


雨も又良しかな!
無理して何かしなくてもいいかなぁ?



雨が休みを休みにしてくれる。。


皆、休みにするだろう。。






木守。



きまもり。



この言葉を最近知った。。




秋に柿の実を取るとき、来年もまた豊に
実るよう、ひとつだけ取り残す実が木守
と呼ばれる。。




植物学上そうなのかも、そうじゃないの
かも私は知らない。



しかし、古の人々の自然に対する畏敬、
自らに重ねるような気持ちが、美しく感じ
られる言葉だ。。



この名前を持つ茶碗が存在したらしい。



楽、創始者の長次郎作。



利休が注文したものらしい。


謂れがある。。



長次郎が作った茶碗を、利休が高弟たちに
選ばせた。



しかし1点だけが残った。。。



目利きが刎ねた茶碗。。



出来が悪いという選別。。



しかし、利休はこれを取り上げ



“木守”と名づけた。。。



その時、この駄作に?



高弟たちが選んだ秀作をしのぐ価値が




生れた瞬間であった。。





・・・・・・・・・・・・・




大逆転・・



革新



革命などというのは




どうも




こうゆう所から生まれるような




気がしてならない・・

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