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2018人工UMA展・作品プロファイル
30日(水)よりBAMI galleryでは2回目のUMA展(未確認生物)
を開催する。





人工UMA展
2018.05.30 (wed) - 2018.06.10 (sun)
OPEN 12:00~18:00
期間中無休
※最終日午後4時閉廊


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今回はUMAというタイトルの前に人工とつけて内容の変化を図
りました。もともと、このUMA展を私が考えたきっかけは、
2016年7月26日発生した相模原障害者施設殺傷事件に衝撃を
受けたことだった。


この事件の犯人が犯行に及んだ動機として発した言葉
『障害者には生きる価値がない』に、私はこれまでに感じた
事のない衝撃を受けたことが始まりでした。


生きる価値・・・価値・・・・それは一体なんなのか?
生命の価値とは、どのように考えればいいのか?
逆に価値がないというのはどういう事や様態を意味するのか?
そうなると価値そのものも分からなければ、その価値が高い
とか低いという言葉の存在まで含めて考えるならば、
何が高くて何が低いのか?全てが分からなかった。


社会を構成する労働生産性だけが価値なのか?それが基準
なのか?この事件を切り口にその後の様々な反応から窺え
たのは、差別や偏見、それらを許容する多様性やそんな事
だったが、実はこの凶行を肯定するわけではないが、この
凶行の中にある考えが“ホンの僅か”社会の中に存在する
ということまでが感じられる反応があった事にも改めての
衝撃を受けた。


我々が普段感じている、もしくは当たり前のように捉えて
いる言葉としての“命”とは一体如何なるものなのか?
そんな単純な疑問から第一回目のUMA展(未確認生物)を
企画しました。


未確認生物なるものが、仮に存在したとして、その命は
どのように守られてきたのか?又我々の日常と何ら関係
ない、ある意味“認められていない命”しかしながら厳然
と存在してきた、そういった生物が持つ我々や社会との間
の関係性?とは一体何か?そんな事から、普段全く関わり
のないモノがもつ?もしくは存在するという事が、自らも
構成員たる社会や、もっと大きく言えば自然界にとっての
光景やその中にある感情とは如何なるものなのか?
を浮き彫りにできればと考えました。


第一回目は好評でした。地元新聞各社が取材に来てくれ、
興味をもった方々も多数お越しいただきましたが、ある一人
の芸術家に各作家の背景が脆弱だとの指摘を受けました。


確かに、ある仮定をそれぞれが組み立てるのですが、
それは主体的な感覚の発露というよりも、未確認生物を
客体化した観察という視点が、描く作家の主体性を希薄化
していたのも事実でした。


平易に言えば、観客的視線でレポートしていたという事です。


正直、私が企画した時点でも各作家の個性からつむぎ出そう
としたわけではなく、上記趣旨を基に、それぞれに任せた感
はあったので、この鋭い指摘は痛いところを突かれたなと
正直感じました。


当方が本来目指すべき各作家の内面的な面白さはなかった
訳ではないですが、企画内容と包括の威力に少し負けた感
は否めなかったのでした。その時から二回目をどのように
するのか?は考えていました。


早い段階で各作家には2回目の企画書を渡しており、その時
の仮タイトルが“人工UMA展”でした。それは単純に、
皆さんが今回は未確認生物(有機・無機関わらず)を作り出
してくださいというのが主意でしたが、その後もよくよく考
えれば、現在AI等、少し相似性のある社会の関心事と重なる
部分もあるか?と思い直し、タイトルは仮題からは変更せず
人工UMA展といたしました。


今回は、各作家の強烈な主体性、創作活動のテーマ、人生観・
社会観から作品を紡ぎ出すという事が中心です。私の企画に
対して彼らがそれをどう料理するかの闘いでもあります。


それ故に、第一回目よりも、より各作家の作品は面白さを増し
ております。又、其々が考える、未確認生物=認められてい
ない命の存在や、彼らが視る、人間・社会のエゴイズムや
身勝手など、様々な視点が感じられより面白さを増している
ことは間違いありません。



精魂込めた各作家の一作一作から様々な事を感じていただけ
れば、企画者としては嬉しい限りです。ぜひご興味お時間の
ある方はご覧いただきたいと切に願います。


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以下は、今展の各作家の作品プロファイルです。



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プレスリリース


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